8月も中旬になり少し涼しく過ごしやすくなってきました。

今回から、ポーランドのメーカー、First To Fight(以下FTF)のハーフトラックC4Pの製作について連載したいと思います。

 

まず、ポーランド軍が使用したC4Pというハーフトラックですが、フィアット621というトラックをベースに後輪を履帯に改装して、重砲の牽引用にした車両のようです。ハーフトラックといえばドイツ軍のイメージが強いですが、1939年の時点でポーランド軍も持っていたのですね。しかもドイツ軍のSd.Kfz.7Sd.Kfz.251のような最初からハーフトラックにしたのではなく、マウルティアの先駆けのような作りに先遣の明があるように思います。タイプによって120mm重砲牽引型、75mm100mm砲牽引のライト型、ボフォース40mm対空砲牽引型と3タイプある用です。

 

今回は、多分ですが、重砲牽引の運転席がオープントップで後部に太い牽引用シャフトが付いたタイプを作ります。

FTFのキットはモールドもシャープで合いも良いです。ただ、履帯部分が転輪と一体となったロコ式ですのでモデラーには敬遠されるところです。

そこで今回はその部分に少し手を加えます。

 

まず、ロコの転輪はドラム型になっているので側面に溝を彫って行きます。

履帯パーツの転輪付近の履帯をデザインナイフでカットします。

切り取った履帯はまた使いますので無くさないようにしましょう。

 

次にむき出しになった各転輪の側面にデザインナイフやチゼル鑿等で溝を彫ります。

 

彫り終わったら切り取った履帯片を接着し直します。

 

次回に続く